私と彼の歩く道


「本気じゃないって…?どういう事?」


「だから、遊び。ちょっと、いい顔しただけだよ」


と、その時だった。


郁斗のお母さんが、郁斗の頬を思い切り叩いた。

「郁斗!ちゃんと、彼女に謝りなさい!」


「だから、悪いなって言ったろ?うぜーから、もう近寄らないでね?」


私の顔を覗き込む様に言うと、郁斗は部屋を出て行ってしまった。




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