私と彼の歩く道


すがって、嫌われるくらいなら、郁斗の気持ちを大事にしなきゃ。


だから、私は、「うん」て言わなきゃいけないの。


別れたいって言う、郁斗への返事を…。



「あのね、郁斗から貰った指輪を、あの日落としちゃったの」


「うん。何となく分かってた」


「えっ!?」


バレてたの?


「本当に、ごめんね」




< 150 / 203 >

この作品をシェア

pagetop