私と彼の歩く道


そう。この時の私は、ちょっと焦ってたの。


いつもは冷静に振る舞ってるけど、時間の無さがプレッシャーで、イライラしてた。


「時間に間に合わないとか、有り得ないから!」

やっとゴミ捨て場に着いて、ゴミ箱を振った瞬間――



勢い余って私の手から離れ、正面の茂みに、思い切り飛んで行ってしまった。



「いってーな!誰だよ?」




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