私と彼の歩く道


「あの…、え~と…。は、離してくれない?」


「香織が無視しないならな」


う…。


見抜かれてる…。


「分かった。無視、しないから…」



どこからか、ヒソヒソ話しが聞こえる。


何の話しかまでは聞こえないけど、きっと私たちの事だ。



さっきまで側にいたはずの優子が、気が付けば遠くにいるし…。




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