私と彼の歩く道


真っ青な、秋の空が目の前に飛び込んできた。


吹く風は、どこか肌寒い。


「すっかり、秋なんだなぁ」


しみじみ、そう感じながら歩き始めた時、


「だよな?オレもそう思う」


後ろから、郁斗の声が聞こえた。


「郁斗!?」


思わず振り向くと、いつの間にか、私の後ろに立っている。




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