私と彼の歩く道


「何で?」


呆気に取られている私に、郁斗は笑みを浮かべた。


「あっちで寝てたら、思い切りドアが開いたからさ。見に来たんだよ」


やっぱり、サボりか。


この時期にサボるなんて、郁斗って卒業後、どうするつもりなんだろ。


「あっそ。私はお昼に来ただけだから、邪魔しないでね?」




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