私と彼の歩く道


何だかイライラする。


こっちは、受験の為に、勉強に内申にって、毎日頑張ってるのに。


「何イライラしてんだよ?」


郁斗が掴んだ腕を、思わず払いのけた。


「あのね、迷惑なの!郁斗みたいな人に関わると、こっちの内申に響くのよ!」



無我夢中で、自分の気持ちを爆発させちゃった。


それも、絶対に言ってはいけない事を…。


郁斗の顔からは、さっきまでの笑顔は消え、怖い表情になっている。




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