私と彼の歩く道


「じゃあな」


郁斗は私に背を向けて、ドアの方へ足早に向かう。



嫌われちゃった…。


でも、これで良かったのよ。


ここまで、真面目に頑張ってきたんだから、郁斗と関わらない方がいい。


そう思うのに、なぜだか泣きたい気分…。


それでも、黙って立ってるだけの私の足元に、一枚の紙切れが飛んできた。




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