私と彼の歩く道


「そう…」


本当は、授業をサボるなんてダメだよ。


そういう不真面目な人、大嫌い。


でも、ただサボってたわけじゃ、なかったんだ。

「オレさ、両親の仲が悪くて、家の居心地最悪だから…」


紙を見つめながら、郁斗はポツリポツリと話し始めた。



「だから、気休めに、描いてみたりしてたんだけど」


「でも、楽しい方に流れてさ。悪い奴らと、つるむ毎日だったんだ」




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