私と彼の歩く道


学校で見る郁斗からは、想像も出来ない素顔に、私はいつの間にか引き込まれていた。



「香織と接する様になって、もう一回、真面目にやろうって思ったんだ」


「ねえ、何で私なの?今まで、全然接点がなかったのに」


どうしても、そこが分からない。


そんな私を、郁斗は優しい顔で見た。



「オレは、ずっと知ってたよ。“嶋田 香織”。ずっと気になってた」




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