私と彼の歩く道


「それで、気になって見てたら、香織って何にでも一生懸命だし…」


「そ、そうかな?」


単に、内申書の為なんだけど。


「そうだって。明るいし、友達思いだし…」


そんな風に言われると、照れるな…。


私って、郁斗にそう写ってたんだ。


「オレには、ない良さを持ってる香織が…」


「私が…?」


一呼吸置いて、郁斗は真面目な顔をして言った。

「ずっと、好きだった」



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