私と彼の歩く道


「香織~。お昼はごめんね。大丈夫だった?」


放課後、優子が両手を顔の前で合わせながら、やって来た。


「うん。大丈夫だったよ」


実は、郁斗から告白された。


なんて、口が裂けても言えない。


心の中で、優子に謝っていた時、


「やっぱり、この前の交流会、倉と一緒じゃなきゃ良かったよな~」


って、会話が聞こえてきた。




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