私と彼の歩く道


「分かんないって…。ジュエリーデザイナーは?」


「いや、それも今のところは未定」



目はキョロキョロしていて、落ち着きがない。


どうしたんだろう。


と、その時だった。


「郁斗~!」


高い声とともに、少し派手めな女の子が、郁斗の腕に絡みついてきたのだった。



明るい茶色の髪は、後ろで緩くまとめていて、


胸の谷間が見えそうなカットソーに、ミニスカート。


目のパッチリとした、可愛い女の子だった。


だ、誰なの?




< 61 / 203 >

この作品をシェア

pagetop