私と彼の歩く道


やられた…。


完璧にやられた…。


ただ面白がられただけじゃん!


「最悪…」


私、からかわれただけなのかなぁ…。



モヤモヤした気持ちで、午後の授業に戻ると、お決まりの優子がやって来た。


そして、聞いてみたんだ。



「郁斗ってさ、彼女いるように見える?」って。

すると、優子は、


「さあ?彼女がいても、不思議じゃないけど」


と言った。




< 73 / 203 >

この作品をシェア

pagetop