私と彼の歩く道


「無視?」


「うん…。優子、そんな人じゃないのに」


昼休憩、お決まりの場所になった屋上で、優子の事を話した。


「ねえ、郁斗。何でかな?」


「う~ん…。分からないなぁ…」


腕を組んで、悩む郁斗を見ながら、ため息が出る。


私の数少ない友達なのに。


「ま、まさか、郁斗を好きって事ないよね?」


それって、最悪のパターンよ?




< 93 / 203 >

この作品をシェア

pagetop