私と彼の歩く道


郁斗は、少し照れ臭そうな笑顔を、私に向ける。

「当たり前じゃない…」

だから、好きになったんだもん。


恥ずかしくて、うつむいた私の顔を、郁斗は両手で包んだ。


「い、郁斗…?」


思わず顔を上げると、郁斗の顔が近付いてくる。

キスされる!?


「ちょっと待って!」


瞬間的に、郁斗を押し返していた。




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