ん、大好きだよ。




完全にパニクっている俺の耳に、


スースーと、聞きなれた規則正しい寝息が聞こえた。


……まさか。


そんな思いが過り、急いで寝室に飛び込んだ。



そこには、


ベッドの隅に、丸くなっているひかりを見つけた。




「…はぁ…驚かせんなよ…」




ひかりの"おかえり"が聞けなくて、どれだけ不安になったか分かる?


そっと、ひかりの表情を覗く。


……分かるわけねーよな。


こんな幸せそうな顔して寝てるやつに。




「……ひかり」




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