ん、大好きだよ。
私の告白に、颯は少し照れた表情を見せ、
「大胆だっつの…//」
そう言ったあとに、また私の手を握りしめた。
握りしめた颯の手は、緊張しているのか、動揺しているのか、
少しだけ、手が震えていた。
「わ、これ可愛い…!」
お土産屋さん。
小物から、抱きまくらサイズのぬいぐるみまで、
たくさんあった。
全部可愛くてほしいけど、
私は小さなマスコットのキーホルダーを手にとった。
「げ…またクマノミかよ?」
「可愛いじゃん!…はい、これ颯のね」
「は…イソギンチャク?」
イソギンチャクのキーホルダーを、颯にわたす。
だってさ、
クマノミはイソギンチャクと仲良しなんだよ?
さすがの颯も、微妙な顔をした。
「…なら、俺もクマノミでもいいじゃん?」
「…お願いっ」
両手を胸の前に合わせて、お願いの合図。
「//…わ、分かったよ」
「やったあ!」
結局、私はクマノミ、
颯はイソギンチャクのキーホルダーを買った。