記憶のパズル
俺は後ろの席の並木君に訊ねた。

すると笑顔で答えてくれた。


「並木君なんてかたっくるしいぜ。俺なら竜介で良い!俺も購買行くんだ。拓也と一緒に。陽も行こうぜ」


「あ、ああ」



竜介と槙村君と一緒に購買へ行こうとすると、中津さんが話しかけてきた。



「じゃあ竜介ー!机くっ付けておくねー!」


「おう!任せたぞ、由依」



俺たちは歩き出して教室を出た。


「あ!」


購買へ向かっている途中、槙村君が突然大きな声を出す。

3人はその場に止まってしまった。


「ど、どうした、拓也」


「陽君、俺の事、拓也でいい」


その言葉を聞くと竜介が、「なんだ、そんなことか」と言って胸を撫で下ろしている。


「あ、うん。俺も陽でいい」


「わかった」


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