記憶のパズル

人のキスを見ておいてなんでこんなに冷静なんだ…。



それは私にも陽にも言えることだ。



陽の場合冷静って言うより見慣れててびっくりさえしてなさそう。



無言って怖い…。




ねえ！！

なにか話そうよ！！！(自分から切り出せば良いもの)




今通っている道は街灯がなくてこの町で一番暗い。



星を眺めるのには最適です！




陽の顔をチラッと見ると辺りを見回している。






「周り、なにも見えないね」




無言だったことろにいきなり話すからびっくりして思わず身構える。




「う、うん。この町で一番暗いところなんだ」


「そっか。暗くて危ないけど星がしっかり見える」


「うん。星を眺めるならここがおすすめ。山にも展望台があるけど」