記憶のパズル
陽の方を見る。




いまだに陽の耳に自分たちの耳を近づけている人たち。






「じゃ、学校の前で」





陽がそう言って電話を切るととっさに陽から離れる4人。





「ククク…」




やっぱり笑ってしまう。



私の笑い声が聞こえたのか、日菜が不思議そうに見ている。




「なんでもないよ」




日菜に向かって笑った。
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