記憶のパズル
椎は頷くと分かれ道で足を止めた。




「じゃあ、またね」



こっちを向いて手を振る。


よく考えるとあの道は椎の家に行くときに通った道だった。




「じゃあね」


「椎さん。さようなら」




俺達は同時に歩き出す。


結羽はなぜだか気分が良いみたいだった。











***










家につくとすでに家には明かりがついていた。


母か父が帰ってきているのだろう。
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