記憶のパズル
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あれから歌いまくって帰り道。
みんなと別れて1人で歩いていた。
拓也はいつも一緒に帰るんだけど、業務は用事があるからと言ってどっか行ってしまったためとぼとぼ1人で歩く。
まあ、慣れてるけど。
もうあと数百メートルってところで十字路。
あの十字路を越えれば静かな道。
そんなことを思いながら遠くを眺めていると十字路を横切る女の子の姿が。
あの子、結羽ちゃん?
女の子から何かの紙が落ちるのが見えた。
私は十字路まで走った。
そして急いで落ちた紙がを拾う。
4つ降りしてある紙を見てはいけないと思いながら開く。
いけないと思いながらも開いたのは、陽と連絡がつかないのがわかる気がしたからだった。