記憶のパズル
そう思いながら昨日の出来事を思い出す。






***











「水樹ー」


「……」




窓の外をボーッと見てると先生に呼ばれる。


なにも考えて無かったわけじゃない。


新座について考えていた。


だから寝てなかったのだ。



その時間は世界史の時間。


最悪なのだろうか、世界史の時間で良かったのだろうか。



世界史担当の葉山(はやま)先生は……意地悪っていうか、後が怖いっていうか。

まあ、後々面倒になる先生だった。


それなのに、生徒に騒がれている(カッコいいから)。




私はゆっくり前を向く。
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