記憶のパズル
私はすぐさま窓側の自分の席へ。


教科書などを出し、机に入れてから寝る体勢に入る。



「あ、日菜ちゃん」



今どこからか戻ってきたであろう日菜を由依が迎える。



「由依。椎、来た?」


「あ、うん。椎ちゃ───って……」



椎はすでに寝ていたので由依の声は聞こえない。




「あちゃー……。遅かったか」



「さっき来たばっかなのに…」



「ま、いつものことか」




日菜は自分の席、すなわち椎の2つ隣の席に座る。



そこへ教室に陽が入ってきた。
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