記憶のパズル
……やっぱり、知らなかった…。



なんか、申し訳ない…。




「…ごめんなさい…。覚えてないです」


「そっか…」




私たちの机になんとも言えない空気が漂う。



あ、陽…探しに来たのに忘れてた…。




「あの…陽がどこにいるか知りませんか?」


「あ、敬語じゃなくていいよ」


「俺も」


「あ、はい…。うん。で、陽は?」




陽のことを聞くと、2人はニヤニヤしてこっちを見ている。


うわ…、なんだこの顔…。


2人、まじ顔酷いよ…。




「な、なに……」



少し後退りする。
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