記憶のパズル
……あ。


伊織がせっかくフォローしてくれたのに。



バカは自分じゃん。




『え…椎?』




──ピッ




伊織が急いで通話終了のボタンを押す。


2人はこちらを見ている。



私は席に座って下を向く。



恥ずかしいのもあるけど、一番は後悔。




バカって、別に陽はなにもしてないのに…。




「椎?」




すみれが顔を覗いてきた。


ヤバイ…涙出そう…。
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