記憶のパズル
私はゆっくり歩いて廊下へ向かう。


「ちょ、椎?!どこ行くの?」


「…さあ?」


「…まだ寝るの?」



私は少し躊躇ってからコクンと頷いて屋上へ向かった。




廊下もうるさい。



早くこの場から去りたくて自然にはや歩きになる。



階段をすべて上り、屋上へ。



ポケットから秘密利に入手した鍵を取り出して鍵穴に差し込む。



ここなら静か。
大丈夫。寝れる。


屋上は普段鍵が閉まっているため誰もこない。


屋上の鍵を私が持っているなんて誰も知らない。



だから誰にも邪魔されずに昼寝ができる。


私は安心しきって鍵を閉めるのを忘れて寝てしまった。
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