記憶のパズル
俺と堂本の声がシンクロする。




「……」




ガクッっと肩を落とす伊織。


この変態やろー。




「で?どこまで進んでんの」




やっぱ聞くんだ…。




「……なんもしてない」


「えー…」




不満そうな伊織。


話を聞かないふりをする堂本。




「なにその反応…」


「いや、キスぐらいしてるかなーって…」


「してないから」




そう言いながら制服のポケットにある携帯を取り出そうとする。
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