記憶のパズル
「……まさか」


「だよねー。まだ好きなの?岡本さんのこと」




コクンと頷く。


でも、望みなんか、ないかも。




そういえば、過去を振り返ってみても早苗の裏の顔みたことないや…。




「……ねえ」


「なに?」


「私、まだ陽のこと、好きっぽい」




……は。




「……だから?」




動揺しながらも冷静に答える。




「ふふ…」



ポンッと手で肩を前から押される。



………え。



ええええ…。
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