記憶のパズル
「……」



『…椎?』



「べ、別に嘘なんかつかなくても…」



『…じゃあ何て言えばよかった?』



「何てって…。正直に本当のことを…」



『……よくそんなこと言えるね』



「な、なにが?」




陽の声が少し低くなった気がする。



なんで、不機嫌になってんの?



『…はぁー…。昼休みみたいになるでしょ』



あの、みんなが集まってきたやつ?



確かに暑苦しかったけど、被害はないし。



大丈夫じゃなかった?
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