記憶のパズル
川を見ながら、どろどろを想像してみる。



ダメ。

無理だ。

想像出来ない。




「ふは……」


「……」




陽がなにか吹き出したかと思って見ると、向こうをむいて肩を震わせていた。



私はそれを無言で見る。




「なんか1人で百面相してたから……っはは」



「え…?!」




バッと両手を自分の頬にあてる。



今、絶対顔赤い…。




「…俺が前居たところって埼玉でさ。都会ってみんなに言われたけどそうでもないところだったんだ」



「……」
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