記憶のパズル
「…でも人口が多いせいか、川は汚れてて。さっき言ったようにどろどろってほどじゃないけどゴミが平気に転がってる。静なところなんてないぐらい騒がしくてさ。建物があって緑はあるけどちっぽけな林みたいな感じ」




都会に近いと、ここと全然ちがうんだな…って思う。




陽のはなしを聞いていたらいつの間にか陽の家についていた。




「はい」




陽は玄関の鍵を開けるとドアを押さえて私を中に入るように言ってきた。




「わぁー……───」



綺麗だ。



陽の家は立派な一戸建て。




「新築?」




「うん。そうだよ。今親仕事でいないから」
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