記憶のパズル
全力で拒否している椎。


少し顔が赤い。



心配だ。

どこか道で倒れてんじゃ…。


目眩がしたから、とでも言って。





「大丈夫だよ!道でぶっ倒れたりなんかしないから!」



笑いながら言う君が一番恐い。



中学の時もこんな感じで、体調悪いって言ってたから送ってあげようとしたら途中の道でぶっ倒れたんだ。


その時もこんな風に笑ってた。




だから、尚更ついてく!!




「送るよ?」



「だ、だから、大丈夫だって!」



「…そういう時こそ一番危ないんだよ?」



「え?なにそれ」



「いや、まあとりあえず……」
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