記憶のパズル
最初に沈黙を破ったのは椎。




あ、ダメ…!!
こいつにそんな事言っちゃ…!!!



女子生徒は少しびっくりした後、目を光らせた。





「ち、ちが……!!」



「そーでーすっ!陽の彼女の結羽でーす!」



否定しようとしたら結羽は俺の声に自分の声を被せた。


そして俺の腕に自分の腕を絡ませる。





ほら……こうやって調子にのる…。





「彼女いるんじゃん!じゃ、邪魔しちゃ悪いし、帰りまーす………」




方向転換して1人で帰ろうとする椎の肩を掴む。
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