近くに居るのに。



「へ?」


うちは思わず口をポケーッと開けてしまった。


だって目の前には


英国に居そうな金髪に綺麗な肌。

優しい切れ長の目。


まるで王子様。



「おーい」

「あっ…」


うちはいつの間にかこの人に見とれてた。



っていけない!



この人はストーカー的な人!


うちは鞄を背中に隠して思いっきりこの人に投げようとした。


その時、、、


「俺、早瀬れの!明日二階堂高校に転校してくるんだ♪二階堂高校の制服だよねっ?」


うちの制服を指差した。


「はい、そうです…」

「じゃあさ明日学校案内してよ♪ じゃあね♪」


早瀬さんはさっさと走って行ってしまった。


ジャージを着てたからランニングなんかの途中かな。




< 10 / 259 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop