近くに居るのに。
「へ?」
うちは思わず口をポケーッと開けてしまった。
だって目の前には
英国に居そうな金髪に綺麗な肌。
優しい切れ長の目。
まるで王子様。
「おーい」
「あっ…」
うちはいつの間にかこの人に見とれてた。
っていけない!
この人はストーカー的な人!
うちは鞄を背中に隠して思いっきりこの人に投げようとした。
その時、、、
「俺、早瀬れの!明日二階堂高校に転校してくるんだ♪二階堂高校の制服だよねっ?」
うちの制服を指差した。
「はい、そうです…」
「じゃあさ明日学校案内してよ♪ じゃあね♪」
早瀬さんはさっさと走って行ってしまった。
ジャージを着てたからランニングなんかの途中かな。