近くに居るのに。
「うちはやはり何もないわ〜」
ベッドにゴロゴロと転がりながらため息をついた。
しんとは何もないし周りは皆充実してるし。
「雑誌でも読むか…」
うちは雑誌が置いてある箱に手を伸ばした。
届いたと思ったら固いものがあたった。
「?」
見てみるとそこには固い表紙のアルバムがあったんだ。
アルバムと書かれる表紙の下には中学生と書いてあった。
開くとセーラー服を着たうちと二階堂高校の制服を着たお兄ちゃんが写った写真がたくさんあった。