近くに居るのに。



「しん!ちゅー☆」

「…」

「じゃあねえ☆しん!」


ドアのところでキスをしてラブラブの余韻を残して教室に入ってきたしん。



「あいつの彼女…」

「なに?かれん知ってるの?」


かれんは何だかあの可愛い女の子を知ってる様だった。



「田島波瑠。学校一軽い女よ…」

「軽い女?」

「うん。影でどれだけ遊んできたか分からないよ」


しん。


貴方はうちより軽い女の子が好きなんだ。


可愛けりゃいいんだ。



「ほら、ひより!顔に出てるよ。マイナス思考はダメよ?」

「うん…」

「はっきり言ってしん君キス受け入れてるだけでしん君からは何もしてないよ?」

「そうだね…」



苦しいよしん。



しん。しん。しん。



うちは待ってるよ。





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