近くに居るのに。



俺が空き教室を出るとびっくりする人物が。



「早瀬さん、なんでいるんすか」

「通りすがり…」


早瀬さんの目は何だか死んでいるみたいに青い。


綺麗なブルーアイなはずなのに何故か不気味。



「ってか同級生なのに敬語とかさん呼びとか辞めてくんねえか?よそよそしいから…」

「そっか。ごめん。じゃあしんでいいか?」

「おう。じゃあ俺は真琴って呼ぶ」



しんから名前を呼ばれたことがなく少しドキッとした。


しんを好きになる女子の気持ちが少し分かった気がした。



廊下で話すのも何だし後ろの空き教室に波瑠が居るのも考えると気持ちが悪いし屋上に二人で移動した。





< 174 / 259 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop