近くに居るのに。
「ふふ!どういたしまして」
どういたしましてって言っただけなのに波瑠ちゃんはまた泣き出した。
まったく困った困った。
「うううう。大好き!ひよりちゃん!」
「わああ!ありがとう」
波瑠ちゃんはうちに抱き着いてきた。
いい匂い…って馬鹿!
「ちょっと!ひよりは私のペットなんだから!」
かれん。
ペットっちゃないやろ。
「ひよりちゃん!優しい!」
「中津さん!最高!」
うちら三人を囲むクラスの皆は祝福してくれた。
波瑠ちゃんももしかしたらいい人なのかもしれない。
少しだけ思っちゃった。