近くに居るのに。



またしんはうちを強く側に寄せてきた。


しんが側に居る。


もう、辛くないよ。



「おい…てめえ…」


後ろから声が聞こえた。


「お兄ちゃん!」


お兄ちゃんが怖い顔をしてしんを睨んでいた。



「お前が居ない間どんだけひよりは悲しんだと思ってんだよ!なのにてめえは何なんだよ!」

「お兄ちゃん!止めて!」


お兄ちゃんがうちからしんを突き放しお兄ちゃんの後ろに回された。





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