近くに居るのに。



うちは保健室が見えて来るところまで来た。


「しん、大丈夫かな」

「大丈夫」

「なら良かった…ってあれ!?」

「元気になったから大丈夫っす」


しんがキラーンと輝く笑顔でうちに笑った。



高熱があったのに元気になっちゃってるよ。



「ひよりは何で呼ばれたの?」


真琴くんに聞いたのかな?


「補習のお知らせだよー。一週間も」

「まぢか、俺余裕」

「え!しんも補習!?」

「ちげーよ。補習受けることなく余裕でいけてますって」

「うわ!ナルシ!」


勘違いしちゃったじゃん。




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