近くに居るのに。
ーーーひよりside
目を開けるとそこには真っ白な天井で綺麗な空気が入ってきた。
「ここは…」
「ひより!気づいたのか!?」
「お兄ちゃん」
「ひより倒れたんだ。また心臓発作だ。前と一緒だ」
「そっか」
またうち倒れたんだ。
窓にはオレンジ色の夕焼け。
「お兄ちゃん、まだ日付変わらない?」
「おう。倒れたのは昼過ぎくらいだから」
ってかさっきから見てて思う。
お兄ちゃんの表情が暗い。
笑ってても固い。