近くに居るのに。



「ひよりも大人になったわね」

「え!?」


かれんがうちの肩に手を置き微笑んだ。


「しん君と幸せにね」

「……ありがとう…」


かれんの笑顔は本当に祝福していてくれていた。



「ひよりちゃん、幸せにね!じゃあ俺、生徒会行ってくる」

「じゃあ私も行く!バイバイひより!」



二人は手を振りながら走って行った。



教室にはうち一人になった。





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