近くに居るのに。
**初恋との再会。
ーーーひよりside
「別れたのか…」
「うん。でも、しんにもいろいろあったんだよ」
目の前にいるかれんに昨日の話としんと別れたことを話した。
「妙な暗さには過去が関係してたみたいね」
「そうかもね…」
「でもびっくりじゃない?ひより」
「え?」
かれんが髪の毛を触りながらうちの顔をみた。
「だって見た目もそっくりで持病まで同じなんて」
「偶然だーよっ!偶然」
「ならいいけどね」
なーにをかれんは。
まさか夢香さんがうちと姉妹だとかって?
ないから!
うちはかれんとその話を切り上げて帰り道の正門に向かって歩いた。