近くに居るのに。
「かれん!早い!」
「もーうひよりトロイ!」
うちは中々ローファーが足にはまらなくてケンケンしてたため足が遅かった。
もう少しで正門。
「あ……ねえ、ひより?」
「んー?」
うちはローファーを見ていたから下を見てた。
「やぱ正門からじゃなくてたまには裏門から帰らない?」
「ん!いいよ☆」
急にかれんが裏門からなんて。
どうしたんだ?
スポ!
あっローファー足に入った!
「かれん!やっと普通に歩ける!」
「うっうん!ほら行くよ!」
「あっはーい」
うちが走り出した時だった。