近くに居るのに。



「ひより!」



誰かに呼ばれた。



下から顔を上げた。



「なっなんで…」



だって正門には、


他校の制服を着たあいつが立っていたから。




「…見つかっちゃった」


かれんはどうやら会わせないようにしてたみたい。



「…久しぶり…だな…」

「そうだね…」



久しぶりの会話だからぎこちない。





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