近くに居るのに。
でも、どうして突然。
「直也、そういえば…」
「あっなんで居るのか?それはちょいと修学旅行でな…あっちから来とるねん…あっ関西弁が…」
直也は関西に引っ越したから関西弁がちょいと入っちゃたらしい。
「そうなんだ!」
「あのな…なんか昔のこと思い出したら今どないしとるのか気になったんや」
「元気だよ」
「いや…彼氏とか…」
「あー彼氏?彼氏ねーいやー彼氏は…昨日別れたの…」
「あっ…すまん」
「いやいや…」
直也は頭を下げた。