近くに居るのに。
「直也は?」
「いる…大切なやつ…」
後ろの方でうちに頭を下げる女の子が見えた。
「俺な、ひよりは小さい頃大好きって言ったのは友情だと思ってたから…」
「違うし…ばーか…」
「ごめん!だけどひよりには大切なやつがいるみたいやし。安心…」
短髪の髪を直也はごしゃごしゃにした。
「頑張れよひより」
「直也も…」
「じゃあな、ひより…会えて嬉しかった…」
「バイバイ…」
直也は手を振りながら彼女と消えた。
関西でも頑張れ。
直也に対するうちからの願い。