きっと私の身体はジェリービーンズでできている。
凛とした声


瑞々しい



隣人の女が


窓から顔を出して


心配そうに

俺を見ていた


彼女の持つ雰囲気に
何か
懐かしさを感じて


彼女の頬がほんのり
赤くなるのを見て


意識せず

ずっと
見つめていたことに
気がついた


「あ…ごめん」


ひどく人見知りの俺が
珍しく話せたのも


その雰囲気のせいだと
思う


「顔色がすごく悪いから気になって…
風邪なの?」


心配そうな顔で
俺を見てる


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